布博出展者に同じ質問をして、いただいた回答を一斉に公開する「一斉公開デー」! 第2回目となる今回のテーマは「わたしのアイディアの源は…」です。
鮮やかで美しいテキスタイルや刺繍作品、アクセサリーなどを生み出す作り手たちはどのようなことからインスピレーションを受けているのでしょうか? 普段はなかなか知ることのできない作品が生まれる背景を探ってみましょう。
わたしは趣味の登山やハイキングからほとんどのアイデアを得て図案をつくっています。いつも水彩絵の具と小さなスケッチブックを持って、気に入った景色があると描きます。
見る人をクスッと笑わせたい。感動させたい。そんな事を考えながら生地になる前のストーリーを考えています。そして最後は生地が美しく輝くようにストーリーのエッセンスを少しだけ入れます。生地になるまでの根底のストーリーは言葉で伝えないと100%伝わらないかもしれませんが、展示だったり動画で表現したりしています。
色や形の最高の先生は、自然界にあると思っています。特に植物は、ずっと見ていてもあきないし、発見があります。お店でも家でも、いつも身近に置いて眺めています。
私たちのお店のある場所は京都の奥嵯峨という場所です。京都というと町屋や花街のイメージが強いと思いますが、奥嵯峨周辺の地域は、千代の古道、山や森に囲まれています。古い文化や茅葺きの家など、今もなお自然と共にある暮らしも身近な地域です。Tetra-milieuのテキスタイルデザインのアイデアはそうした暮らしの中から生まれています。風や木漏れ日など、日々のちょっとしたしたことが、テキスタイルの色などに落とし込まれていたりもします。
日々の風景、旅先の思い出、いつも身近にある琴線に触れたものから色、形、モチーフの着想を得ています。この季節庭先のあちこちで愛らしい姿を見せてくれるビオラをモチーフにしたシリーズもいろんな色を用意して持っていく予定です。
アイディアの源は糸です。アヴリルにはシンプルな糸からちょっとかわったかわいい糸までいろいろあります。編んだり織ったり、組み合わせてみたり、ラッピングにも。この糸で何を作ろうかと考えるのが楽しい時間です。
日々の生活の全てがアイディアの源ですが、その中でも何気に手に取る本や写真が大好きです。特に図鑑は、植物や動物、鉱物、宇宙、過去から未来まで、いろんなことを知ることができて楽しいです。
kurogoma.のアイディアの源は、大好きな和小物、和菓子です。鉄瓶や茶道具、ころんとした和菓子を見ていると創作意欲が湧きます。行き詰まったときに抹茶を点てて、甘い和菓子と一緒にいただくと、とっても落ち着きます。
自然の中に身をおくことを大切な時間にしています。その中で空気や風の匂いや木々や 種や実やいろんなモノを見て発見してそれがいつか作品に繋がっていけばいいなぁと思っています。アイデアのかけらはそこら中にあるので、できるだけ五感を研ぎ澄ませていたいです。
わたしのアイデアの源は山の景色や植物です。山には様々な種類の植物が溢れ、ふとした瞬間に思わぬ形や景色に出会うことがあります。同じ植物でも季節や環境によって違う表情があり、歩いていても飽きることがありません。また植物だけでなく、鉱物や自然現象さえも作品にインスピレーションを与えてくれます。
方眼用紙のマス目を塗りつぶしながら、色々世界が広がります。
何気ない日常の中にあるもの。とりわけ鉱物など自然物が好きで、たまに眺めます。なんとも言えない色合いやグラデーションは心惹かれます。