テキスタイルブランド「HIKARU NOGUCHI」が提案するのは、衣類のお繕い方法「ダーニング」。補修する衣類の色や素材と対照的な糸を使って、小さな花を咲かせるように、衣類の穴やほつれた箇所に刺繍を施します。その作業は、古くなった衣類にもう一度愛情を注ぎ込むようで、物を大切にすることの尊さを感じさせてくれます。今回は、ころんと愛らしいダーニングマカロンが新登場。世界各地の手芸道具やオリジナルのニットアイテムも並びますよ。
A B O U T
◇ ご来場いただくみなさまに向けて自己紹介をお願いします
お繕いを日々の生活に、を提案する「Darning by HIKARU NOGUCHI」代表のテキスタイルデザイナー・野口光です。
「繕う」の英訳、「ダーニング」という言葉も、本当に大勢の方に浸透してきました。ボタン付けをするように、さらっと衣類や日用生活の布を繕う。その繕う針目がひっそりと目立たなく刺す、華を添えるように刺す、いずれにしてもほんの少しの針仕事から、モノへの慈しみや多幸感を得ることが出来ます。そんなダーニングに代表される針仕事の魅力を「布博」でご紹介したいと思います。
◇ 作品づくり、ものづくり、今の活動をスタートされるきっかけとなったエピソードを教えてください。
約25年間、主に英国をベースにニットデザイナーとしてHIKARU NOGUCHI ブランドを主宰してゆく中で、クラフトやアパレル、アート系のクリエーターや企業と関わり、南アフリカでの生活では、先進国とは全く違う目線で生活環境、モノとのかかわり、素材生産者や流通の現場を体感するという貴重な経験を得ました。
そのような経験を経ながら、私がデザインに関わり、厳選した素材で、生産に関わる人たちがしっかりと生活が出来ているという環境で作られた商品を買っていただくと同時に、ダーニングの持つマインドフルネスな心地よさを伝えたく、「繕うという行為をしたいと思う」を提案をする事に興味がシフトしてゆきました。ダーニングのお道具や素材の開発、販売、指導をしてゆくなかで、改めて生活の中の個々のデザインを大切にする「自分が自分らしくある生活の一つ」の意味を感じています。今ではHIKARU NOGUCHI オリジナルのニット製品にもこのスピリットが生きてきています。
C O L L E C T I O N
◇ DARNING BY HIKARU NOGUCHI
www.hikarunoguchi.com
www.darning.net
クレジットカードの利用:不可