絵画のように繊細な模様が美しい、atelier antenna・イワクラケイコさんのブローチ。陶の表面を釉薬で覆うことで、メタリックな輝きを放つものから、パッと目を引く鮮やかな色彩のものまで、さまざまな表情を作り出しています。絵本から飛び出してきたような素朴な輪郭と、陶ならではの重厚感は、シンプルなコーディネートのアクセントにぴったりですよ。ぜひ、その美しさを実際にご覧になってみてくださいね。
A B O U T
◇ ご来場いただくみなさまに向けて自己紹介をお願いします
物語や絵本の中に存在するようなモチーフを、独自の世界観で表現しています。もともとは絵を描いていましたが、作品を平面から立体に移行していく方法として、大好きな陶器で小さな作品を作るようになりました。そこから、眺めても、身に着けても楽しめる「ブローチ」を中心に手掛けるようになりました。釉薬を色彩のように、伝統釉薬からオリジナルの色まで、多種多様に使用しています。
制作技法として、紙型や石膏型を使う、ぽってりとしたフォルムのモチーフと、型を一切使わない、ひとつずつフリーハンドカットによる一点もののモチーフの、2種類があります。それぞれの特徴があり、質感が違いますので、見比べてお愉しみいただけますように。
◇ 作品づくり、ものづくり、今の活動をスタートされるきっかけとなったエピソードを教えてください。
美大を卒業後、なかなか美術の道で仕事を探すことができず、一旦は一般就職をしましたが、チャンスがあれば、もう一度ものづくりの世界へ戻りたいといつも考えていました。自分の好きな世界の中で生きること、社会とのつながりなどを模索している時期に、作品を販売して仕事にすることができたら……と考えるようになりました。15年前の話になります。最初は小さな陶雑貨から始まり、いつしか鑑賞と実用性を兼ねたブローチ作りが中心となりました。作品も活動も変化を続けていますが、観てくださる方の感受性に触れることができるものが作れたらと、日々思い描きながら製作しています。
C O L L E C T I O N
◇ atelier antenna
Instagram:@atelier_antenna
Twitter:@antenna_queico