CM音楽制作やナレーション、エッセイなど、幅広い分野で活躍するシンガーソングライター・寺尾紗穂さん。ほっと心が安らぐような、透き通る歌声で奏でられる音楽は、聴く人の胸の内へと直接語りかけてくるようです。布博では、その歌声とグランドピアノの美しい旋律で会場を包み込んでくれます。
○寺尾紗穂
1981年11月7日東京生まれ。2007年ピアノ弾き語りによるアルバム「御身」が各方面で話題になり、坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品「転校生 さよならあなた」、安藤桃子監督作品「0.5ミリ」、中村真夕監督作品「ナオトひとりっきり」に主題歌を提供。
2017年最新アルバム「たよりないもののために」を発表。タイトル曲のPVは写真家大森克己の初監督作品となり、清冽な世界観で注目を集めた。並行して伊賀航、あだち麗三郎と結成したバンド「冬にわかれて」の始動、坂口恭平バンドへの参加など、活動の幅を広げている。
コラボレーションも多く、粘土製作、朗読、ドローイング、舞踏、対談など、ジャンルを超えた共演のほか、近年はFernando Kabusacki、Rachael Dadd、Eric Chenaux、Ryan Driver、Tara Jane Onealなど海外アーティストとの共演も多い。
活動はCM音楽制作(ドコモ、森永など多数)やナレーション、エッセイやルポなど多岐にわたる。平凡社ウェブ、本の雑誌ウェブ、高知新聞、北海道新聞、東京新聞で連載を持ち、朝日新聞書評委員も務める。著書に「評伝 川島芳子」(文春新書)「原発労働者」(講談社現代新書)、「南洋と私」(リトルモア)、最新刊に「あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々」(集英社)がある。
10人の音楽家に依頼し、編集したエッセイ集『音楽のまわり』を発売中。